2003年のチャドクガ

チャドクガはツバキ、チャ、サザンカなどツバキ科の植物を食草とするドクガで7月はじめと10月に成虫が発生します。卵で越冬したのち、4月中旬頃孵化します。若い幼虫は頭をそろえて群生し、葉の裏から葉肉だけをたべるが、老熟すると分散して葉の縁から食べ始めます。6月中旬から下旬にかけて老熟して、根っこの近くにさなぎをつくります。幼虫は毒毛をもっているため、さされて皮膚炎になるので嫌われている有害昆虫です。毒毛は幼虫だけが生えていますが、♀はしっぽに幼虫の時の毒の毛をつけて成虫になり、産卵するときにその毒毛を卵になすりつけて卵を守ります。従って、幼虫だけでなく成虫の雌も要注意です。

チャドクガ♀
交尾中
チャドクガ♂

今年の第1化の発生状況をグラフにしてみました。2003年(赤)は2002年(青)に比べて大量に発生していることが分かります。

7月10日 今年はチャドクガが大発生です。一日に10−20頭見ます。交尾している個体もちらほら。特に朝、地下駐車場に行くと、雄の蛾が何頭も飛び回っています。気持ち悪い感じです。(観察日記より)

HOME
inserted by FC2 system