3月の自然観察日記(2003.3.28現在)

赤字は初めて見られた種)

【自然観察日記】
3月3日

  • 2月26日から大変な下痢に襲われてしまった。毎時間ずつ、真夜中まで、ほとんど1日中、水様便に悩まされた。全身の倦怠感や筋肉痛にまる3日間苦しんだ。後で調べてみると、乳幼児のかかるロタ・ウィルスによる胃腸炎らしい。少し、がっかりしてしまった。おかげで、この間、自然観察もお休みで、昨日ぐらいからようやく動けるようになった。
  • 先月終わりに見られたトビモンオオエダシャクが今日もマンションの廊下に陣取っていました。

  • 3月9日
  • 寒さがぶり返して、この何日間も昆虫の姿を見かけません。啓蟄も過ぎたのに。今日も雪がちらちらして本当に寒い一日でした。

  • 3月13日
  • フユシャクの一種ホソウスバフユシャクが見られました。開張1cmほどの大変小さい個体でした。春に多産するカバナミシャクの仲間が早くも見られました。この種類の蛾はなかなか見ただけでは区別がつかないので少しうんざりします。

  • 3月14日
  • 前翅を折りたたんで横に伸ばし、後翅を胴体にそって折りたたんで伸ばした変わった蛾オカモトトゲエダシャク2頭が見られました。この蛾は以前翅をアコーデオンみたいに折りたたんでいるのか、それとも巻紙のように丸めているのかと話題になった蛾です。

  • 3月20日
  • 3月13日から一日4種類の割で蛾が出始めました。やっと春が近づいてきたようです。
  • 廊下にアヤモクメキリガが止まっていました。この蛾も木切れにそっくりです。

  • 3月21日
  • 大阪市立自然史博物館で開かれている自然史フェスティバルに家内と行ってみました。私のトンボと蛾の標本とパネルも池田・人と自然の会のブースに展示してもらっています。会場に行くと広い会場に所狭しとブースが並んでいました。どのブースも興味があり、どれを見たらよいか分からず、うろうろとしているうちに池田・人と自然の会のブースにたどり着きました。会の人からトンボの人が何人かこられて私の標本を熱心に見られていたと聞いてびっくり。トンボ学会の会長さんもおられたとか。どうやら、標本の中にあったメガネサナエが池田では珍しい種だったそうで、あとで関西トンボ談話会の方にもお会いしました。その後、南大阪昆虫同好会、カヤネズミ、カメムシ、ニホンバラタナゴ、クモ、変形菌などの説明をお聞きしました。私の知っている方も何人もおられ、うれしく思いました。あっという間に時間がたってしまいました。こういう企画が毎年あるとよいなあと思いました。
    3月24日
  • 3月初旬から中旬にかけて寒かったのが響いているのか、蛾の発生が極めて鈍い感じです。やっとハスオビエダシャクが見られました。今年は春の訪れが遅いかもしれません。蛾予報です。

  • 3月26日
  • やっと春の常連スモモキリガが登場しました。この蛾は数がかなり多いので、見逃すはずはないのですが、今年は発生が遅く、今か今かと待っていました。

  • 早春の蛾の初見日

    【3月の観察種】

    鱗翅目(25種)
    ハマキガ科   ハイイロフユハマキ
    シャクガ科   シロフフユエダシャク  トビモンオオエダシャク ホソバトガリエダシャク
            ホソウスバフユシャク  ナカオビカバナミシャク シロトゲエダシャク
            オカモトトゲエダシャク アトジロエダシャク   シロテンエダシャク
            ギフウスキナミシャク  アカモンナミシャク   ヒロバトガリエダシャク
            ハスオビエダシャク   ウスベニスジナミシャク ソトカバナミシャク
            チャオビフユエダシャク
    ヤガ科     カシワキリガ      チャイロキリガ     ブナキリガ
            カシワキボシキリガ   ホソバキリガ      カシワオビキリガ
            ハンノキリガ      プライヤキリバ     カバキリガ
            アヤモクメキリガ    マツキリガ       スモモキリガ
            シロヘリキリガ     マエシロモンキノカワガ

    【写真】 inserted by FC2 system




    ホソバトガリエダシャク
    3月3日撮影
    トビモンオオエダシャク
    3月3日撮影
    オカモトトゲエダシャク
    3月14日撮影
    アヤモクメキリガ
    3月20日撮影