作者のプロフィール

作者紹介

自然観察のきっかけ

  • 学生時分はバレーボールと登山で明け暮れました。登山は単独行にあこがれ、季節を問わずひたすら登っていました。多いときで一年に2ヶ月も山に入っていたこともありましたが、結婚して山をやめました。

  • 今から35年ほど前の5月に上高地の徳本峠に学生達と行きました。峠を下りる途中にうまそうな山菜が生えているので、下りてから味噌汁に入れようと学生達と話し合っていました。下りていくとだんだん大きくなってきて、外が紫、中が黄色の気持ち悪い花が咲くようになりました。それで食べるのをやめました。後で調べてみて、びっくり、毒草のハシリドコロでした。それで、植物観察を始めました。目標は芽が出たものを見て名前が分かること。それで、山から片っ端から草を取ってきて、庭に植えました。200種はあったと思います。

  • 植物は動かないので、だんだん飽きてきました。それに世話も結構大変です。それで、毎朝自宅の周りを回って鳥を見始めました。今から30年ほど前です。野鳥の会にも入りました。北海道に住んでいた25年ほど前も、バードウォッチングに明け暮れました。大阪に戻ってからもしばらくは鳥の観察をしていて、パソコン通信のNIFTYで鳥の観察記録を報告していました。同じころ、卒業生のA君に投網のやり方を教わり、淡水魚も少し採って飼っていました。

  • しばらくして身近な鳥はほとんど見尽くしました。魚を飼うのも結構大変です。次は虫かなと思いました。私は蛾が嫌いでした。小さいときに毒蛾が大量に発生したことがあって、子供のころの体験が残って、この年になるまで、蛾を見ると貧血を起こしてしまうほどでした。蛾がマンションの壁に止まっているとすごく気になりましたが、あるとき写真を撮り始めました。最初はこわごわだったのですが、撮っていると蛾の止まり方が結構バラエティーに富んでいることがわかりました。図鑑で調べると結構珍しい蛾もいたので、どこかに報告しようと思って、近くに住んでおられたY先生に相談しました。先生いわく、標本がないとはっきりしたことは言えないから標本を作りなさい。それから、死ぬような思いで蛾の標本を作りました。はじめは手袋をして針だけで蛾に触れず展翅をやりました。20年ほど前のことです。

  • あるとき植物の観察会に行って川西のU先生にお会いしました。蛾を集めていると話したら、そういう方を探していたのですといわれて、川西市黒川の自然調査に引き込まれました。蛾は夜間採集をやらなければならないので、私は昼間を担当し、初めてチョウとトンボを調べました。それからは、川西の公民館講座やら観察会などに出る羽目になってしまいました。U先生は水生昆虫が専門なので、カゲロウ、トビケラ、ヘビトンボなどの成虫も少し調べました。パソコン通信で知り合いになったNさんには昆虫採集の手ほどきを教わりました。また、Kさんにはシダについて教わり、家の周辺の沢という沢にすべて入り、シダを調べました。

  • 2011年3月31日をもって退職しました。これからは、観察に打ち込めるかなと期待しています。しかし、収入も減ることなので、とりあえず、これまでたくさん入っていた学会や研究会などを整理しました。

  • 2012年10月からブログを始めました。ホームページと違っていろいろな反応があるのでなかなか面白いです。現在(2014年12月)は昆虫を中心に、生き物なら何でも写真を撮って名前を調べています。この2年間でおよそ1800種類の昆虫や鳥の写真を撮りました。
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